
ぎっくり腰(急性腰痛)とは
ぎっくり腰とは突然痛みが発症する腰痛のことで、正式には「急性腰痛症」と呼ばれています。
突発的に激痛に襲われ事から、ドイツ語では「魔女の一撃」とも呼ばれており、日本語では、不意をつかれて驚くさまを意味する「ぎっくり」という言葉に由来しています。
発症直後・初期は動けない程の激痛に襲われるため、発症した人の多くは、再発を避けるための予防策も強く意識するようになります。
安静にしていれば、2週間程度で治りますが、整骨院での電気施術や手技施術により、痛みの大幅な緩和と発症期間の短縮を期待することができます。
また、発症中の対処を誤ると慢性化の恐れがあるため、自然治癒を期待せず、なるべく早期に当院にお越し頂くことをおすすめします。
ぎっくり腰になる原因
ぎっくり腰の原因は様々で、筋肉や関節の捻挫・炎症、繊維輪の亀裂によるものと言われています。
これらは加齢による筋力の衰え・硬化、腰への過度な負荷、衝撃だけとは一概に言い切れません。
筋肉や関節ではなく、内臓や循環器の機能の低下やストレスなどもぎっくり腰を引き起こす要因と考えられています。
そのため、ぎっくり腰は整形外科などの精密検査でもはっきりした原因を特定することができないケースも珍しくなく、自然治癒への期待や誤った処置の選択等で回復を長引かせてしまう方も少なくはありません。
ここではぎっくり腰になってしまう人にありがちな生活習慣や体質をいくつか紹介します。
運動不足、身体が硬い
運動不足は筋肉内の血液循環の低下を招きます。
このようは状況が長い期間続くと、筋肉や関節の柔軟性が低下してしまいますので、ちょっとした動きでも硬化した筋肉や靭帯に過剰な負荷がかかってしまいます。
睡眠不足、ストレス過多
過度な疲労やストレスは内臓機能の低下を招きます。
血液循環が低下するため、運動不足時と同様に、筋肉が凝りかたまってしまう場合があります。
柔軟性のない筋肉の凝りに力が加わると損傷してしまう場合があります。
高血圧、無汗症、便秘
身体の水分が不足すると筋肉の柔軟性が低下したり、靭帯などが硬化したりすると言われています。
高血圧、無汗症、便秘の人の多くは、身体の水分が不足しがちなので、水分補給で身体の筋肉をほぐすとよいでしょう。
冷え性
冷え性の人は、身体を温める力が弱いため、特に冬場は筋肉の柔軟性が低下しがちです。
ぎっくり腰は冷え性体質でなくても比較的、冬場に発症しやすい傾向にあります。
冬の寒い日などに腰に重さや不快を感じた場合は、ぎっくり腰の予兆と捉え、軽めのストレッチで筋肉をほぐすことで未然に防げる場合があります。
貧血
筋肉や組織が栄養不足になり、強度や柔軟性の低下を招いてしまう恐れがあります。
ぎっくり腰になる原因の中では一番わかりにくく、貧血対策を講じない限り、改善は期待できません。
ぎっくり腰の発症時期
ぎっくり腰は些細な事がきっかけで突然発症します。
よくあるケースとして、
- 重たい荷物を持ち上げたとき
- 急に体をひねったとき
- 仰向けの状態から勢いよく体を起こしたとき
などで突如襲われるケースが多く、日常の何気ない動作が引き金になります。
このようなケースでは、既に腰に違和感や不快感を抱えていた状態だったことが多く、何度かぎっくり腰を経験している場合、予兆と捉え、安静にする事で発症を回避できます。
また、日頃運動を行わない人が突如激しい運動したり、普段動かさないような動作をしたりする事で突如発症するケースもあります。
このようなケースでは、腰に疲れやその周辺の筋肉の緊張、張りを感じているときに発症したわけではないため、回避は非常に困難です。
ぎっくり腰の施術方法
ぎっくり腰は安静にしていれば、2週間程度で治ります。
しかし発症直後・初期は、動けない程の痛みが伴います。
整骨院では、発症直後のぎっくり腰の痛みを緩和する施術を心得ています。
また回復までに要する期間の短縮にも繋がりますので、なるべく早い段階で診てもらうことをおすすめします。
発症初期(初日から1週間)
ぎっくり腰の発症初期は動けない程の激痛に襲われるため、物理的に患部に力が加わる手技療法は行いません。
ぎっくり腰の患部は、強い炎症と神経興奮に陥っているため、電気施術にて患部の消炎を促すことから始めます。
施術後は、テーピング、コルセットにて可動域を抑え、日常生活で患部に負担がかからないようにします。
発症中期(1週間から2週間)
1週間程経過すると患部の消炎がある程度進み、痛みがだいぶ和らいできます。
この時期は筋肉の緊張が高まるため、まだ予断を許せない状況であることに変わりはありません。
電気施術と手技施術を併用しながら、筋肉の緊張を和らげます。
発症後期(2週間以降)
発症から2週間程経過するとぎっくり腰の痛みはほぼなくなります。
骨格の歪みや骨盤を矯正する根本施術を行うことでぎっくり腰になりにくい身体づくりをおすすめしています。
ぎっくり腰になりにくい身体づくりを
ぎっくり腰は痛みが発症した時の対処だけでなく、再度、ぎっくり腰を発症させないための身体づくりも大切です。
ぎっくり腰は加齢による体力や筋力の低下、体質というより、日頃の生活習慣に起因している傾向があります。
運動不足や睡眠不足、ストレス過多といったことは生活を改める事で改善があるていど期待できますが、ぎっくり腰を招かないための予防措置を取り入れる事で様々なメリットも得ることができます。
あたご整骨院では、ぎっくり腰になりにくい身体作りもしっかりサポートしており、
- 日々の疲れ、疲労からくる筋肉の凝りや緊張の解消
- 骨格、骨盤の歪みなどの矯正
- 血液循環の良化
といった手技施術による身体の定期的なメンテナンスにも対応しています。
これらはぎっくり腰をはじめ、腰痛や首、肩の痛みの予防、疲労回復などにも効果的です。
まとめ
ぎっくり腰の原因、発症時期、施術方法について紹介させて頂きましたが、早期対処はもちろん、その後の予防策の重要性をご理解して頂けたでしょうか?
最後に今回紹介させて頂いた要約をまとめとして、以下に記載させて頂きます。
- ぎっくり腰は何気ない動作で突如、激痛が発症する腰痛の一種正
- ぎっくり腰は自然治癒でも回復するが、激しい痛みが伴うため、早期に整骨院で診てもらうべき正
- ぎっくり腰になる原因は様々で原因が特定できないケースもある正
- 腰に違和感、重さ、疲れを感じたときはぎっくり腰の予兆と捉えるべき正
- ぎっくり腰の原因は、筋肉や関節の凝り・緊張を招く、疲労、水分不足や急激な運動などが挙げられる正
- ぎっくり腰の施術には電気施術、手技施術があり、電気施術は初期の激痛を大幅に和らげてくれる正
- ぎっくり腰の痛みがある程度和らいだ状態でも、筋肉も緊張は高まっており、この段階で無理をする再発を招く場合がある正
- ぎっくり腰は発症したときの施術だけでなく、その後の根本施術も大切正
- ぎっくり腰になりにくい身体づくりは、身体の様々な痛みの発症の予防も期待できる正