首に違和感を感じるときに考えられる原因

首に違和感を感じるときに考えられる原因

首周りの違和感にみられる症状と原因

なんとなく首のあたりに違和感を感じる、不快感がある、痛みがある、などの症状。重大な病気が隠れている可能性もあるので、注意が必要です。 

症状から原因がわかると正しいケアがわかります。 

  • ・首の痛み、腫れ、しこり、首に触れたときに痛みを感じる
  • ・肩の張り
  • ・首の痙攣
  • ・首とのどの痛み、咳がでる、声のかすれ
  • ・顎の下の腫れ、扁桃腺の腫れ
  • ・のどの不快感、詰まり、飲み込みにくさ、突っ張るような感覚

これらの症状からは様々な原因が考えられます。

寝違え

朝起きたときに急な違和感や痛みを感じるのが寝違えです。

無理な姿勢で寝てしまった、前日に激しいスポーツをした、またパソコンや事務作業で長時間同じ姿勢でいたなど首に負担がかかっていた場合に生じます。

痛みで首が回らない、前後左右に傾けられない、などの症状によって日常生活に支障をきたすほどですが、

ほとんどの場合は特別な治療を必要とせず、1週間ほどで自然治癒が可能です。

冷えや普段やらない動きによる筋肉の緊張で寝違えが起こることが多いと考えられています。

男女年齢にかかわらず、誰にでも起こる症状が特徴です。  

肩や首のこり(頚性神経筋症候群)

肩こりが慢性化すると痛みの範囲が広がり、首にも痛みや重さを感じるようになることがあります。

また頚性神経筋症候群といわれる、いわゆる「首こり」状態になることがあります。

首の痛みや頭痛、めまい、吐き気、食欲不振、倦怠感などが主な症状です。

これは、首の筋肉の緊張によりこりかたまってしまう場合と、交通事故の被害やスポーツによって首を痛めた経験による場合が原因と考えられます。

パソコンやスマートフォンによる眼精疲労が原因となる場合もあり現代病として認識されるようになってきました。  

頚椎椎間ヘルニア

首の骨を形成している7つの骨が頚椎です。その頚椎の間にある椎間板は上下の骨を支えるクッションのような役割を果たしています。

その椎間板が加齢などにより壊れ、後方に飛び出すことで神経根や脊髄を圧迫し、神経症状を引き起こしている状態が頸椎椎間板ヘルニアです。

神経を圧迫するため、首の痛みだけでなく、腕から手にかけてのしびれや歩行困難や尿のコントロール障害なども伴います。

基本的な治療には、鎮痛消炎剤の服用、神経ブロック注射などで痛みを和らげる対処療法になりますが、痛みが強く改善が見られない場合には

手術が必要と判断されることもあります。

扁桃炎

鼻やのどからウィルスや細菌が入り込むことによって、口蓋垂(こうがいすい)、いわゆるのどちんこの左右にあるリンパ腺(扁桃)が腫れ炎症を起こしている状態です。

リンパ腺が腫れるのは子供から30歳代くらいまでの若年層に多いのが特徴です。

高熱、頭痛、悪寒など強い全身症状の他、唾液を飲み込むのも痛みでツライといった症状が現れます。

首から耳に後ろにかけて腫れることが多く、違和感から始まり、飲み込みにくさ、のどの痛みなどを徐々に感じるようになります。

抗生剤の服用によって、1週間ほどで治ることがほとんどです。

扁桃炎と同じような症状で、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)などがあります。

咽喉頭異常感症

主にのどを中心とした首周りに違和感や不快感を感じることがあります。

飲み込みづらさや、詰まり、圧迫感などが主な症状です。

診察などでは特に異常は見つからないことが特徴といえます。

精神的なストレスや不安や緊張が原因となっていて、女性に多くみられるようです。

また、ストレスによるのどの不調は首の筋肉の緊張とも密接に関係しているため、首こり症が同時に起こっている場合があります。  

中咽頭がん、下咽頭がん

首のしこりで気付く疾患に咽頭がんがあげられます。

中咽頭がんは口を開けたときに見える、のどの周りのがんです。のどの痛みや飲み込みにくさなどの症状も併発して現れます。

がんを摘出する手術や放射線療法、抗がん剤による化学療法による治療が必要となります。

のどのさらに奥、食道の入り口付近に発生するがんが下咽頭がんで、首のしこりの他に飲み込みにくさや声のかすれといった症状が特徴です。

こちらも中咽頭がん同様に治療が必要な病気なので早期発見、早期治療が大切です。  

甲状腺疾患

甲状腺の疾患で広く認知されているものにバセドウ病があります。

甲状腺機能亢進症のように甲状腺の機能自体に疾患が見つかった場合がこれに当てはまります。

若年層の女性に多いのが特徴で、首の前あたりに感じるしこりや、腫れ、全身倦怠感、眼球の突出、筋肉の麻痺や体重減少などの症状があります。

しかし、検査によって甲状腺の機能に問題がない場合には多くが甲状腺の腫瘍(甲状腺がん)による疾患であると考えられます。

腫瘍性では、放射線、抗がん剤による治療をできるだけ早い段階から受ける必要があります。

首の前でしこりや腫れを感じた場合には、早めに受診して検査を受けることをおすすめします。

頸部ジストニア(痙性斜頸)

自分の意志とは関係なく、筋肉が異常に収縮と痙攣を起こすジストニアという運動障害が首に生じることがあります。

原因が不明の原発性ジストニア、脳血管の損傷や薬の服用、大きなストレスによる続発性ジストニアがあります。

突発的に首や肩、頭などが動いてしまう症状のほかに、首周りの張りや違和感、そこからくる頭痛などに悩まされる場合もあるようです。
 
ひとことで首の違和感といっても、原因によって痛みやしこりなどそれぞれに違う症状があります。

寝違えや首こりでは、強く出る症状が痛みですが、扁桃炎やがんの場合では主にしこりによる違和感が感じられます。

また重症度により、首周りだけでなくその周辺の肩や腕、背中などにも違和感を感じることも出てきます。

それらを総合的に判断して、正しいケアや対処法を行うようにしましょう。

首に違和感を感じるときの対処法

まずは首の違和感がどのような症状かをきちんと判断することが大事です。

痛みが強い場合

首の筋肉や骨で炎症が起きていることが考えられます。

無理に動かすことを避けて、まずは安静を心がけてください。痛む患部を湿布などで冷やすのも効果があります。

また消炎鎮痛剤を服用して痛みを和らげてもいいかもしれません。  

腫れやしこりがある場合

治療が必要な病気では首の腫れやしこりだけの症状ではなく、他にも全身にさまざまな症状が現れます。

それらの症状が緩和されず長引く場合には注意が必要です。

またしこりの発生した場所、腫れている場所にもよりますが、重大な疾患が隠れている場合も考慮して専門医に診てもらいましょう。

まとめ

首は頚椎や、甲状腺など生きていく上で非常に重要な臓器があります。

そして重い頭を支えている首は、日常的に疲れやすい状態にあります。

寒い季節にはさらに筋肉の緊張状態になるため、日頃から首周りのを温めてあげる必要があります。

入浴などでしっかりほぐし、日頃から首のストレッチを行いましょう。

筋肉を柔らかく保つことで予防できる症状もあります。

また痛みが長引く場合や、違和感やしこりが気になる場合には必ず病院で診察を受けましょう。

痛みや違和感を放置してしまうと、症状が悪化し治るまでに長い時間を要してしまいます。